右脳はイメージ、感覚・感情・・左脳は分析、計算、論理的思考・・という特性がありますが実際は当然両方を使っているわけで、どちらか一方を優位に働かせているにすぎませんが楽譜を読む行為とピアノを弾く行為と考えると実に多くの脳部位が働いていることが想像できます。音符は言語と同じ単なる記号ですが本を読むこととは違います。なぜなら、言葉に修辞技法があるように音楽にもレトリックは存在するからです。単なる音符の羅列が印刷されている紙を音に乗せ換えて、間違いなく弾けてOK?楽しいわけがありません。言葉は意味がわかるから「何がいいたいのかな?」などと想像したり理解できるから「面白い」「つまらない」などと初めて感想を持つことができます。「音符の高さとリズムを間違えないように左右両手で弾く」ことがピアノのレッスンでは「つまらない」のではないでしょうか?様々な音楽があふれている現代だからこそ少なくとも私はそのように思ってしまいます。

導入や初級時期は、学ぶことや鍵盤に置き換えることだけで大変です。しかしながらどんなに音が少なくても、それでも音楽に作り手がいる以上、意味や思いを込めて作られています。音符の羅列でなく、想像を働かせるだけで面白いものに変わり、創造性につながる音楽になると考えています。想像力を働かせることができる生き物は人間だけです。忘れることができるのも・・・。))どんな世の中でも自分の軸となり自分を裏切らないもの、ピアノはそうなり得るものです。