ピアノを習ったことのある方には耳なじみがあると思います。
「ソルフェージュ」は楽譜を読む力です。大まかに申し上げますと音符の長さ(リズム)、高さ(メロディ)、調性や記号などを読み取り、音として表現できるようにする音楽の基礎的な訓練のことです。こちらのレッスンでは、新しいことを学習する場合はプリントによる学習に加え、レッスンで確認をしながら進めています。このページで明らかにはできかねますが、やはり読譜には力を入れています。ずっとピアノを楽しんでいられるために必要なのは「読譜力」といっても過言ではないかもしれません。
たとえば16分音符などの早い音符などは声に出して読むより指はずっと早く動かすことができるのです。そこで重要になってくるのが「ソルフージュ」だと思います。音符もわかっていてきちんと読めてリズムも頭では理解はしているもののピアノを弾くと「あれれ?」というケースがあります。この場合、音符そのものは理解していてもピアノで「うたう」ことが足りていないことが多いのです。ピアノは鍵盤が下がれば音が出る楽器ですので忘れがちですが、音楽を「ピアノ」という楽器を通してメロディをうたわせ、伴奏もする楽器です。音符の読み書きや聴音なども大事ですが、「自分の声に出してうたう」ことはとても重要です。声に出すことによって「ブレス(息つぎ)」とフレーズ感を養なうことができます。歌える音域ならばポリフォニーの音楽にもとても有効です。「ピアノ」なのに恥ずかしくて歌えない、と思う人も中にはいらっしゃいますので、その場合あまり無理強いはいたしませんが、自分が弾きづらい箇所だけでも家で歌ってみるとよいかもしれません。
私たちは常にいろいろな音にさらされています。自分の出している音ですら「聞こえて」いても「聴いて」いない場合もあります。うたうソルフージュで自分の目の前にある音符からメロディが浮かんでくるようになったら、最高ではありませんか?実際ソルフージュは「どれみ・・」の階名で歌いますが、まずは音の高低やリズムを軽い気持ちでハミングしてイメージしてみることから始めてみてもよいかもしれません。