ピアノの打鍵と響きとは密接な関係にあるため、こちらのレッスン環境は、調律・音響ともに優れたものにしています。人間の可聴音域は大体16Hz~20KHzといわれています。しかし、音は聴覚だけでなく触覚からも聴いていますし、その波動は骨にも届きます。高周波低周波と呼ばれるものが皮膚や身体の治療に用いられたり、重低音の振動にゾクゾク痺れるような感覚、胎教の音楽に高音のものが多いことからも、「音」が人体に及ぼす影響は大きいです。鋭敏な耳を養うことはとても重要です。動物がそうであるように危険を察知しているのは耳です。音色の違いを聴き分けたりしながら美しい音楽を奏でるにはレッスンでの環境は需要です。「週1回のレッスンでしょ?家のピアノや部屋が違うし・・・」このような声も聞こえてきそうです。たしかにその通りですが本当はそうではないと考えています。なぜなら・・・これ以上はお話しいたしかねます。悪しからず、ご理解いただければと思います。

ピアノの音は弦の振動がもたらす空気の振動です。美しい音は余計な身体にも自然で芯のある響きです。美しいフォームにこそ美しい音が宿るといっても過言ではありません。そして、「音の響きが消えていくところにこそ美しさがある。」という方もいます。出した音の反射音、残響音はこのことからも重要なポイントです。こちらのレッスン室はそれらの音を計測した上で施工されています。レッスンでは「こんな音よ」と模範音を出し模倣させて同じ音が出た時、生徒の表情は自分の音にウットリするように輝きに満ちることがあります。そうして美しい音への感性が高まっていくのだと思います。美しい音楽を奏でている時、脳内からは良い物質が分泌されています。自分自身で美しい音楽を奏でられることは幸福感をもたらしてくれます。「人は幸福を感じると意欲も増し、意志、想像⇒創造など、とてもよりよい方向に物事を運べる脳の働きになる」という研究結果が外国で出ています。物差しはそれぞれでも「美」「幸福」を求めることは万国共通人間の普遍的事柄です。物質的な幸福を求めるのではなく、心が豊かになる幸福を知ることこそが真の「幸福」だと思うのです。