ピアノが好きだからピアノを習い始めたのにご自宅で練習していない様子の場合・・・。

理由は色々あるのでしょうがその理由ばかりに目を向けていたら物事は進みません。

「やるべきことがあるのにやる気が起きない→行動に移さない→物事は進まない」

そのことでさらにモヤモヤイライラしてしまうのであれば悪循環、まさに負のスパイラル、本末転倒な事態に・・・。

ピアノに限らず「練習」とは間違った方法で実行してもあまり効果がありません。レッスンではご自宅での練習をしやすいようにも進めています。それらがある程度出来るようにしていても、ご自宅で同じような方法で反復しないと元通りになってしまいますし、レッスンの時間がムダになりますし、進歩もしないことにつながります。

習い始めたばかりの場合や小学校中学年くらいから初めてピアノを習い始めた場合など「ピアノの練習をする」というプログラムが生活の中にインプットされていないので、ご家族のかたのサポートやコーチングもある程度必要です。

ピアノを習ったことがないという保護者のかたでも、ご家庭でお子さんと一緒にピアノの時間を共有することでお子さんはとても嬉しいものですし、やる気の度合も違ってきます。

ピアノを弾く、音楽を奏でるという行為は日常とは異なる脳の使い方をしています。自分で弾きたい曲がある程度自由に弾けるようになるには、年令や個人差はあっても数年は必要です。たくさん練習すればするほど日常と音楽の脳の使い方の差が埋まってきます。導入や初級レベルの時にしっかり楽譜と向き合って技術を習得していくことが必要なのです。

他の習い事・・たとえば「スイミング」でも通いだしていきなりクロールで泳ぎません、泳げません。英会話で急に英語で会話など出来ません。初級の場合には初級なりの学びがきちんとあります。(大人のかたは別ですが)ピアノに通いだして一か月で「エリーゼのために」を弾くことはフツーは難しいですよね。日々の基礎力を地道に身に付けていき、憧れの曲や目標だった曲にいつの間にか手が届くくらいになっていた、という言い方が現実的でしょうか。しかしもう実力が伴っていたとしても「新しい曲」の練習を始める時は「弾けるかな???」と思ったりしても弾けてしまうのです。その達成を味わうとピアノの練習も生活の中に入りだしてピアノがどんどん楽しくなっていくでしょう。

練習がめんどくさい、気が乗らない・・?感情に負けないで!

とりあえずピアノのイスに座って音を出してみましょうよ。そこから広がっていくものがあるはずだから・・・。