弾き方の大切さ

ピアノの打鍵と響きとは密接な関係にあります。しかし、音は聴覚だけでなく触覚からも聴いていますし、その波動は骨にも届きます。「音」が人体に及ぼす影響は意識しているより大きいものです。また美しいフォームにこそ美しい音が宿るといっても過言ではありません。そして、「音の響きが消えていくところにこそ美しさがある。」という方もいらっしゃいます。音色の違いをわかる感性をもつことは素敵なことですし、弾き方によって音楽のイメージが変わることもあります。このことはテクニックに通じてくるものです。レッスン室では色々な音で音楽を楽しんでほしいと思っています。

ピアノの学習要素

ピアノを弾く行為は、さまざまな感覚器官と運動神経を使っていますが1つの曲をたくさん練習するほど力は抜けてきます。それは冗長度にも起因し「練習」は重ねるほど冗長度は高まり不必要な神経伝達は行なわれなくなってきます。そのようなことを長年積み重ねていると脳内の左右をつなぐ「脳梁」とよばれるパイプの情報処理能力がとてもスピーディになるといわれています。このことからピアノをよく弾くことで頭の働きもよくなると医科学的にも一般的にも証明、認知されています。頭の働きをよくするためにピアノを弾くわけではないですが魅力的なエビデンスです。

ピアノをはじめて習いはじめた時期は新しいことが次から次へと出てきますから忘れないうちに(上図参照)一日のうちにほんの数分でもテキストを開いて留意点を復習してみるとよいかもしれません。

自発的に奏でるために

「時間の芸術」である音楽の演奏では拍子やテンポといった一定の刻みやリズムがあります。また楽譜上の音符の種類をいろいろ知ってリズムを感じることはとても楽しいことですが身体でリズムをとったり表現することとピアノで表現することとは乖離があるように思います。たとえば弾ける箇所より難しく感じる箇所が遅くなってしまったりするとテンポが崩れてしまいます。そこにはさまざま要因があります。少しずつクリアして根付かせていくとピアノ表現の幅が広がっていくことにつながります。