「抜け感」がほしいのyoo?!
最近、ついレッスンで口走ってしまいました。
「音が抜ける」とは本来マイナスの意味で使われています。単純に「音がかすれたとかタッチがうまく出来ず音が出なかった」という場合です。
しかし、近年よくファッションや髪形を表す言葉として使われているこの「抜け感」という言葉をついついレッスンに用いてしまい、自分でも思わず
「あら(^w^)」と思ってしまいました。美容院に行った後だったからかしら?などと思いながら、その時何を伝えたかったのかといいますと「脱力した、張り詰めていない抜けた音の響き」が欲しかったわけなのです。よく野球のホームランと送りバントの時の音やバットの振り方でも説明表現することもあります。(詳細説明割愛・・)
脱力というのは楽器を奏でる者にだけでなく、じつは身体を使う以上はどの分野のことにでも結局必要になってくる重要ポイントだと思っています。
しかしながら自分の身体の使い方のクセを知っていないと、また力が抜けた状態を知らないと脱力は頭では理解していても身体は無意識レベルで力が入っていたりするので、一つの動きからたたき込ませるように訓練していくくらいでないと中々難しいものかもしれません。かつての恩師も仰っていました。「脱力は永遠のテーマよ」と。。。
楽しくピアノを弾きたかったら、そのようなことはする気にならないとも思います。しかしながら!その「抜け感がある音」と抜けた音の違いが分かったら、そうした弾き方をしたくなるものだとも思います。そのため、「どうしてもここは!」というところには「抜け感」を求めるようにしています。本人がそうした音を出すとき繰り返し繰り返し意識をしていれば、身体にも耳にも「当たり前」に出来てくるもので、他の楽曲に接した時よりスムーズに表現できるものだと思っていますし信じています。抜け感がある音は大きな音でも心地よく響きます。
「脱力」というとピンとこなくても「抜け感」というと軽さや張り詰めた感じがしないのでちょっとお気に入りのレッスン用語にしよう♪などと真夜中に独りニンマリとしています。。。